ジャックマール=アンドレ美術館
パリ8区にあるジャックマール=アンドレ美術館(もとは19世紀の私邸)は、しばしば「ブルジョワの野心が趣味へと洗練された肖像」として読まれる。公共の施設に入るというより、周到に演出された私的世界へ足を踏み入れる感覚に近い。金色に輝くサロン、儀礼的な大階段、そして最も華美な装飾の中でも距離の近さを保つ小部屋。整然とした大通りが走る界隈にあって、ここには、市民的なスペクタクルではなく家庭的な自信として文化が額装される、静かなパリがある。
エドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマールの収集家としての人生が形づくったこの美術館は、いまも「家」の論理に従っている。絵画や工芸品は、間近で出会い、空間と対話するように置かれている。イタリア・ルネサンスの作品と18世紀フランスの優雅さは装飾芸術と自然に並び、企画展は空気を引き締めることがある。とりわけカラヴァッジョのローマ的な強度が、光を道徳劇へと変えるときに。最後に残るのは、この場所が見事に保つ緊張感——私的なものが公へと開かれ、親密さが展示の形式として用いられる、そのせめぎ合いである。
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