2018 © Maxim Tabachnik
老人の頭部Annibale Carracci
この絵画(1590~1592年)は、高齢の男性の頭部を細やかに観察して描いた作品で、バロック期の写実主義をよく示している。カラッチはヴェネツィア派の先例から大きな影響を受けており、その力強い自然主義は、ティントレットの表情豊かな頭部表現、劇的な光の扱い、生き生きとした筆致との直接的な関わりを反映している。このような習作からは、カラッチがティントレットのエネルギーをどのように取り入れて新たな古典的均衡へと変換し、初期バロックの形成に寄与するとともに、ヴェネツィアのダイナミズムと新たに台頭するアカデミックな理想とをつないだかがうかがえる。
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