フランクフルト・アム・マイン
フランクフルト・アム・マイン(ローマ人によって築かれた)は、しばしばドイツの金融エンジンとして語られるが、実際には歩いてこそ見えてくる鮮烈なコントラストの街だ。マイン川の上にガラスの塔が立ち上がり、すぐ近くにはレーマー広場と大聖堂周辺が、いまも古い市民の舞台として読み取れる。空気はきびきびとして国際的で、鉄道網と空港のリズム、そして低い地平が多いこの国では珍しく垂直に感じられるスカイラインが、その気分を形づくっている。
戦禍と戦後復興はフランクフルトを実務的で前のめりな都市にしたが、文化は働く街のなかに糸のように通っている。とりわけ川沿いのミュージアム・エンバンクメントと、大規模見本市を軸に回る年間カレンダーにそれが表れる。銀行は依然として最も大きなシグナルだが、サービス業、テック、大学が質感を加え、地区には多言語の日常の音がある。ヘッセンの習慣であるアップルワインとグリューネ・ゾーセは世界の料理と自然に並び、受け継いだ形と絶え間ない「到来」との均衡を保つ場所の姿を映し出している。
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