フィゲラス
フィゲラス(もとは中世の市場町)は、しばしば「小さなカタルーニャの街なのに想像力だけは桁外れ」と受け取られる。サルバドール・ダリの生誕地であり、ダリ劇場美術館を通じて、芸術志向の旅人にとって途切れない巡礼地でもある。とはいえ第一印象は、芝居がかったものというより実務的だ。内陸の街らしく通りは広く、広場は控えめで、日々の商いといくつかのモダニズムの気配が、街で最も有名なスペクタクルのすぐそばに並んでいる。
いまもフィゲラスを形づくるのは、壮大な記念建造物というより、周囲の平野と結びついた「交換」と「地域的なつながり」の市民的習慣だ。今日、文化観光は独特の鼓動をもたらすが、地元の暮らしを全面的に塗り替えるわけではない。生活はカタルーニャ語、日常の社交、そして急がないカフェのリズムに根を下ろしている。食卓でさえ、演出ではなくアイデンティティとして感じられる。市場に導かれた率直なカタルーニャ料理で、地中海の精神をまとい、良い食材と分かち合う食事を中心に成り立っている。
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