城塞への小径

サン=ジャン=ピエ=ド=ポールの城塞

455
サン=ジャン=ピエ=ド=ポールの城塞は、ニーヴ川の谷を見下ろす高みに町を戴くようにそびえ、フランスのピレネー国境を象徴する石の声明となっている。17世紀に築かれ、のちにヴォーバンの防衛体系のもとで強化され、スペインへ通じる峠道を掌握するとともに、交易と衝突、そして移ろう忠誠によって形づくられた辺境で王権を誇示した。多くの人にとって、その城壁はサンティアゴ巡礼路の「境目」でもあり、要塞化された登りが終わると、その先には開けた山々が広がる。