サンタンデール
コロンビアのサンタンデール州は、アンデス山麓と緑豊かな谷のあいだに広がり、石畳の街路と植民地風の家並みに過去の気配が残ります。かつては高度な織物と陶芸で知られたグアネ族が暮らし、16 世紀のスペイン征服後は植民地支配の要地となりました。1622 年に建てられた州都ブカラマンガは重要都市へと成長し、サンタンデールは 1819 年のボヤカの戦いなどコロンビア独立の過程で大きな役割を果たし、その後「千日戦争」などの内戦も経験しました。
現在、サンタンデールは県議会と知事によって統治され、国政の動向を占う地域とみなされています。住民はたくましく起業家精神に富み、その気質が政治姿勢にも反映されています。経済はコーヒー、タバコ、カカオ、畜産、パーム油などの農業と、自然公園やアドベンチャースポーツを軸とする観光業が共存。文化面では先住民・スペイン・アフリカ系の影響が混ざり合い、カトリックの祭礼やグアネ由来の工芸、「ミューテ」と呼ばれる具だくさんスープや名物の「オルミガス・クロナス」(大きなお尻のアリ)といった料理に色濃く表れています。
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