ステレンボッシュ
ステレンボッシュ(1679年創設)は、ケープ・ワインランズでもっとも「整った」町として語られることが多い。磨き上げられ、学究的で、静かな自信をたたえている。オーク並木の通りの下、ケープ・ダッチの破風と白く塗られた壁が硬質で澄んだ光を受け、山々とブドウ畑が日常を縁取るかのように間近に迫る。小さな町でありながら、西ケープの文化的エンブレムとしても読める場所だ。植民地の層は屋内でいっそう明瞭になる。丁寧に保たれた家々では、ヨーロッパ的な「快適さ」の観念が、気候とフロンティアの実用性によって作り替えられてきた。それでも支配的な気分は懐旧というより目的意識に近い。大きな大学が中心部に安定した知的脈動を与え、ワインは今なお町でもっとも目に見える手仕事として、季節の節度を誇示よりも重んじる食文化と、アフリカーンス語と英語が自然に交わる公共の場を形づくっている。
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